新年初めの記事はブックレビューです。
なぜかというと小説を読んじゃったのです。
新年早々よりによってホラー小説を。
絶望と恐怖のオンパレードで、精神的にダメージ受けましたよ。
非常に面白かったのですが、久しくおどろおどろしい物語から遠ざかっていた私には来るものがありましたね…。
はい、ご紹介しましょう。
「モダンホラーの帝王」スティーヴン・キング大先生の
「霧」
ですね…。
キング先生は数カ月前、Twitterでイーロンマスクが剛腕ふるっていた時、「公式マークを有料にする」とイーロンマスクが言いまして…
「F〇〇ｋ むしろ金を払ってもらいたい」と言い返していた有名な大ホラー作家です
あらすじ
主人公の画家デヴィット・ドレイトンはメイン州の避暑地に妻のステフ、最愛の息子ビリーと住んでいます。
陰鬱とした天候の中で、激しい嵐が町を襲い、深刻な被害を受けます。
境界線問題で揉めていた隣の弁護士ノートンと息子のビリーとともに、生活必需品を補給するため妻を残して街のスーパーマーケットへ赴きます。
そこではアローヘッド計画という国のきな臭い計画の噂話が流れていました。
買い物中、突如として街が騒がしくなると、スーパーマーケットの周囲を霧が包み込みます。
パニックになって霧の中に飛び込んだ人は誰も戻りません。
霧の中から覗く異形の存在。
幼い息子ビリーを連れたデイヴィットをはじめ、スーパーに残った生存者たちに絶望と恐怖が襲いかかります…。
絶望ポイント（ちょっとだけネタバレあり）
〇 絶望の予感冒頭
物語の舞台はメイン州の避暑地です。湖に面したロケーションですが、激しい嵐がやってきます。その時の陰鬱とした森や湖の情景描写、これから絶対にろくな事が起きない…という絶望を予感させます。
〇 取り残された者たちの絶望・いがみ合い
スーパーマーケットにこもる生存者たち。霧の中にいる何かを信じて対策する者、信じずにスーパーから逃げようとする者…極限状態における人間模様が痛々しいです。現実こうなったらと考えると寒気がします。
〇 とりあえずビールやめい
味方キャラも、雑魚モブもやたらビールを飲む。非常時なのに、ガバガバ開ける（笑）
あんたらそんなに飲んでる場合かと下戸の私は思わずツッコミたくなります。
嫌な事は酒で紛らわす…キング先生はアルコールと薬物中毒に悩まされていたのでその影響でしょうか。
〇 狂信オババの暴走
骨董品を営む変わり者の狂信的オババが生存者に混じってます。
「神の怒りじゃ！」と喚いて、当初は相手にもされません。
さらには「神の怒りを沈めるには、生贄が必要」と言い始め、他の生存者に殴られる始末。
ですが、次々と霧の中の何かに生存者が殺されていき、絶望の色が濃くなると、彼女の説に耳を傾ける者が増え始めるのです……
当然生贄となると、フラグ立ってますが、主人公が最も失いたくないものですよね…
結末…
ネタバレは避けますので書きません。
中々の胸糞具合でした。
お願いだからみんな幸せになって欲しい。
それだけ（泣）
余談（ゲーム・映画版について）
確かに、霧と異形の造形はぽいですね。
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で、映画版なんですけどね…
割と原作に忠実なんですって…。
それで、やや結末は変えてあるんですけど、その結末を原作者キングは絶賛していたそうなんですよ。
どんな結末かな、原作読んだしいいや。と思って、ウィキペディアでみたんですよね。私。
死にかけました。
フィクションとはいえ、これだけで私は精神病みます。
映画版はトラウマになりそうなので絶対見れない…。
胸糞展開？？スーパー大好物！！！
という方にはぜひオススメします…。
私は無理です。SAN値が限界です。
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結びに
本作を収録したキングのホラー短編集「ミスト」おすすめですよ。
紹介した「霧」の他にも、珠玉のホラーがあります。
個人的に面白かったのはテレポーテーションを主題にしたSF「ジョウント」でしたね。いや…これ…もうね…。まあ黙っときましょう。
次はホラー「ノーナ」かな…
いずれもガシガシとSAN値を削られますが。
SAN値に余裕がある方はどうぞ
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