英語の慣用句らしいのですが
「Elephant in the living room」
という言葉があります。
リビングルームの象…
つまり「居間にいる象」という言葉ですね。
どう見ても、みんなの目に見えて大きな問題にも関わらず(まるで、居間に居座る象のように)
だれしもスルーして後回しにしてしまう問題…という意味だそうです。
面白い言葉ですね(笑)
確かに目を向けるべきなのに、スルーされている諸々の問題は、個人から社会、国家間まで沢山ある気がします。
私の場合は、書斎(兼私と子ども一人の寝室兼クローゼット)のランニングマシンが「居間の中の象」でした。
時速16kmのガチランニングにも対応した大きめの奴でして…
部屋のスペースを非常にとります。
時々使ってはいたのですが…ちょっと部屋を広く使いたいなと思い、いつか処分しようと思いついたのです。
ブログや創作といった書き物をしている今は、ランニングマシンより本棚が欲しい気分なのですよ。
とはいっても
雨の日のランニング、運動不足プキャ君のランニング、赤ちゃんだったかぼすちゃんの寝かし付け…いろいろと役に立ってくれました。
↑2~3年前の模様
先日、私は妻と外出するつもりでしたが、妻が
「居間の象を追い出しましょ」
と言い出したのですよ。
「ミスター問題先送り」の私も、妻には逆らえません。
ランニングマシン処分に動き出しました。
ただ…狭い部屋から象を追い出すのは並大抵ではありませんでした💦
妻と二人で、頭ではスライドパズルやテトリスのようにソファとPCデスク、子どものベッドを「ああじゃない、こうじゃない」と思案しつつ
壁をこすったり、壁紙をはいだり、へこませたりして、へとへとになりながら部屋から出しました。
ワンボックスに無理矢理積み込み、大手リサイクルチェーンに持ち込むと…
「ちょっとデカすぎて買取は無理です💦タタミ半畳くらいの、小さなウォーキングマシンならいいですけどね」
と断られてしまいました💧
幸い、二件目のリサイクルショップが引き取ってくれました。
ああ、よかった。
もし、どこも買取不可なら大きなランニングマシンを載せたまま街を徘徊しないといけなくなるところでした。
ついでに、コストコのクッションラウンジャー(という名の大きなウレタン丸形クッション)もドデカいので、1件目のリサイクルチェーンで引き取ってもらいました。
※1件目はランニングマシンが不可、2件目はクッションラウンジャーが不可だったのです。
大きな象を二頭も居間から追い出したのでした。
お陰で、現在書斎が広くなりました。
これなら…もっと本を増やしていけそうです。
しかし、庭の掃除、物置の整理、衣替え、確定申告、歯医者の予約…この世界は生きていくのに「象」が多すぎやしませんかね。
(税務吏員様や歯医者様ごめんなさい。ひとつの例えです。社会的意義、健康上の必要性は重々承知しております)
私は、ランニングマシンに占領された狭い部屋を、縫うように使っていたのです。
動線が歪でも、大して気にしてませんでした。
「ミスター後回し」にとっては大した問題じゃなかったのです。
ですが、ランニングマシンという象を追い払った今、ストレスフリーな動線で書斎を出入りしています。
やっぱり、目を向けるべき問題に取り組むのは…大事な事ですね(^_^;)